10代

男性恐怖症を持っている私 (10代|nano)

10代

父親からのDVで男性恐怖症になった

どうやって男性恐怖症になったのか?

                私は4人家族で小6の時に親が離婚しました。理由は父親のDV。父親は怒ると自分の怒りをコントロールすることが出来なくなり、暴力をふるったりバットでテレビを壊したりするような人でした。母と姉にも身体的、精神的暴力を加えることもありましたが、私は身体的暴力を加えられたことはなくて、その代わり精神的暴力を受けていました。例えば2人で車の中にいるとき、私が少し不機嫌な態度をとっていれば怒鳴りだし私が泣き出すと急に謝り始めて「もう怒鳴らない」という言葉を何回も繰り返し言いました。このような事例が何回も続き次第に父の言うことは何も信じることが出来なくなりました。

    親が離婚をしてから私は母、姉と一緒に引っ越して、中学に入って新しい生活が始まると、自分が男性恐怖症を持っていることに気づき始めました。クラスの男子や先生と話すのが怖い。人に怒らせたり、嫌われたりしたら私を傷つけようとするかもしれない、そう思い始めました。恋愛することが怖くて好きな人が出来たら嫌われないようにできるだけ避けていました。中学時代は男友達と思える人はいませんでしたが、信用できる男の先生は1人いました。その1人の先生のおかげで私は少しずつ人に頼れるようになっていきました。

どうやって乗り越えようとしましたか?

                中学を卒業して高校に入ると環境が全く違っていて私は高校1年生の目標として「男友達を作る」ということを決意しました。1学期はクラスの男子全員と話してみる。通っている高校に同じ中学の子はいないので誰の目も気にすることなく、1日目からLINEを交換したり遊ぶ約束を決めたりと積極的に話しかけに行きました。

                LINEを交換するまでは順調だったのですが、そこから苦戦しました。何を話せばいいのかわからない。変なこといったらどうしよう。一気にメッセージ送りすぎて嫌われたらどうしよう。一人で考え込んでしまい、そのまま1学期は終わりました。

                恋愛もまだ苦手意識がありましたが、グループで遊びに行ったり、今までは怖かったことに挑戦してみました。それらの行動は私の脱男性恐怖症にはつながりました。高校ではクラスの男子や学校の先生のことを怖いと思うことはなくなりました。

                高校2年生になってクラスが変わるとまたクラスの雰囲気もガラッと変わりました。1年のクラスと比べてもっと明るくて、クラスメイトは男女ともに陽気な人たちが多かったです。そのおかげで私も一年の時よりも素を出すことができて、男女関係なく日常的に話すことが出来るようになりました。

自分が学んだこと

     自分が怖いと思っていることは一回やってみると案外怖くない。世の中悪い人ばかりではない。一回信用するチャンスを自分にあげてみないと仲良くなりたいと思っている人とも仲良くなれない。

過去の自分へメッセージ・同じような悩みを抱えている人へのメッセージ

    頭の中で話している声は自分の本心ではない。人に嫌われるなんてよっぽどのことをしないとそうはならないし、嫌われたっていいじゃない。